学校インタビューも節目の10回目。今回は、公立学校に教育委員会と幅広く教育現場に携わられた先生にお話を伺いました。教育とは何かを常に考え、これからの時代に重要となる”人権感覚”の大切さについてもお話を頂きました。

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今回お伺いしたのは、神奈川県横須賀市にある湘南学院高等学校です。

『校訓』

-進まざるものは退く~道徳的にも、学術的にも、また体育的にも~」の基本理念のもと、「文武両道、人間性を高め、向上心をもって、人生を自らの手で切り拓ける力をつける」ことを柱に据え、生徒一人ひとりの想像力と創造力の開花を目指しています。

湘南学院(学校)


今回インタビューに答えて頂くのは、理事 鈴木 節夫 先生です。

どこか懐かしく、菊地をいつも充電させてくれる存在の鈴木先生。公立学校でのご勤務を経て教育委員会でもご活躍経験のある方です。
様々な視点から教育現場を考え、そして現在は現場の先生のサポート役でもある鈴木理事にインタビューに行ってきました!!
先生にお会いするといつも雑談であっという間に時間が経ってしまうのですが・・・(笑)今回はまた一つ先生のことを知ることができ、大満足な私です。

それでは第10回「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」ご覧ください!
 

教員を目指そうとしたきっかけとは  

菊地
「鈴木先生!ようやくこの日が来て菊地は嬉しいです。今日のインタビューを楽しみにしていたのでよろしくお願いします!!それではまず、教員を目指そうと思ったキッカケを教えて下さい!」

理事
「私は両親とも小学校の先生でね。いつも近くで二人を見ていたのですが、とにかく毎日が楽しそうだったんです。その頃から教員になる!という気持ちを持っていました。小学校高学年くらいから既に小さな子どもたちに遊びで教えていたりしていましたよ。(笑)」

菊地
「“先生”という存在が身近に感じられる環境だったんですね。ということは鈴木先生のご兄弟もやはり教員になられているんですか?」

理事
「私は6人兄弟なのですが弟が一人教員になりましたよ。妹も幼稚園の先生だったので、教育関係に携わっているのはちょうど半分ですね。」

菊地
「先生は元々英語科の先生でしたよね。ズバリ!!選択した理由は何でしょう?」

理事
「理系が苦手ということではないですよ!(笑)私の父親は当時にしては珍しく、英語を話すことが出来ていたんです。その影響もありおかげさまで、私自身も中学生の頃には基礎的な英語は出来ていました。外国人と話す度にガムやチョコを貰った記憶が強く残っています。(笑)“出来れば好きになる”というのが人間の心理ですからね・・・ということで英語科の教員になりました。」

菊地
「お父様カッコいい!!ちなみに教員以外のお仕事でご興味を持っていた職業ってありましたか?」

理事
「脚本家かなぁ。自分が世の中に訴えたいことを“映画を通せば伝えられる!”のではないかなと思っていました。それに大学時代、映画研究部に入っていたんですが当時“映研部”は試写会の券が貰えてね!女優さんにもたくさん会えましたよ。(嬉)鑑賞後に映画監督やスタッフ、俳優陣に対し意見を述べるという機会もありました。本心は分からないですが、皆さん大学生の意見を親身に聞いてくれていたことを鮮明に覚えています。」

菊地
「なるほど~。今からでも遅くないです!是非書いて頂きたい!!脚本家の鈴木先生にお聞きします。どんなシナリオに興味がありますか?」

理事
「ずっと書きたかったのは実体験を元にした“教員の世界”!!・・・と思っていたところに金八先生を見て、先を越されてしまったと思いました!!一足遅かったね~。(笑)」

菊地
「大ヒット作に次ぐ・・・ヒット作誕生の予感がします!(笑)」
「では先生、初めて教壇に立たれた時のことを覚えていますか?」

初めての教壇での思い出

理事
「正直何がなんだかよく分からなかったです。“教える”ということが本当に自分に出来るのかと悩みました。英語という科目は教えられても、学校という場所は勉強だけをする場所ではないので、総合的な“指導”を考えた時に不安でいっぱいでしたし怖いと感じたこともあります。けれど悩まない人間はいませんからね。壁にぶつかる度に仲間に救われ辞めたいと思うところまではいきませんでした。あと常に私は『子どもたちに寄り添えば寄り添うほど、子どもたちから教わることが多い。』と感じていました。生徒たちの生の声を知りたかったので、学期末にはアンケートを実施して私に対する意見や考えを自由に書かせていました。実施する度に意見が減っていくこと、嬉しい言葉を貰えることを一つの楽しみにしていましたし、生きがいにもなっていましたね。」

菊地
「生の声は本当に大切ですね。厳しい意見も受け止められて初めて人間は“成長出来る”とつくづく思います。」

理事
「その通り!!それと“自信は持ちすぎてもダメ、持たなすぎてもダメ”です。人から教えてもらえる環境を自分で作っておくことが大切ですね。目線を高くしていると人が寄ってこなくなるので気をつけましょう!」

菊地
「皆さん一緒に気をつけましょうね!!では鈴木先生の教員生活を支えてくれていたものとはズバリなんでしょう?」

教員生活を支えていたこと 

理事
「今でも同窓会で卒業生にあって懐かしい話をしたりするのですが、実は保護者の方とも未だに交流があります。今思えば出会いの全てが支えとなっていましたね。私が若い頃は“保護者の方々が先生を育てる”という時代でしたから、本当に生徒にも保護者の方にも感謝しています。それにこんな経験もあります。教育委員会にいた頃、研究指定校に授業を観に行った際にたまたまその時のクラス担当の教員が自分の教え子だったんです。最後に皆の前で『鈴木先生のおかげで教員を目指しました!もちろん英語科で。』という言葉は恥ずかしさもありましたが本当に嬉しかったです。」

菊地
「素敵なお話ですね!!彼女の人生の中で鈴木先生は本当に大きな存在でしょうし、人生の中の1ページにずっと残ることでしょう。こうやって出会いが繋がっていくことって本当に素敵です。」

菊地
「では率直にお答え下さい!!現代の教員に鈴木先生が求めることはなんでしょうか?」
 
教員に求められること

理事
「これは学校現場の評価にも繋がることですが『人権感覚』に優れた人が多い学校がこれから伸びていきます。“人権感覚=気付くこと”です。周りのことがきちんと見ることの出来る人間が必要ですし、自身のことも冷静に判断出来る人が多くなってくれることを願っています。」
 
菊地
「“気付き”ですね。流してしまいがちなことが実は凄く重要だったりするんですよね。『人権感覚』とても勉強になります。」
「ではここで鈴木先生のオススメの一冊をご紹介お願いします!」

理事
「一冊には絞れないけれど、『大村はま』さんの作品はオススメです。彼女の生き方が個人的には好きで定期的に読んでいます。一番大切なことは偏らないで色々な本を読むことですよ。」

菊地
「では続けて先生の流儀も教えて下さい。」

理事
「“一期一会”です!さまざまな“出会い”に感謝ですね。」

菊地
「そうですね。私達の出会いにも感謝しています。これからも末永く宜しくお願いしますね先生!!(笑)」
「では突然ですが・・・今、若かりし頃のご自身に会うことが出来たらどんな言葉を掛けられますか?」

若かりし頃の自分に掛ける言葉

理事
「『自分を大事にしなさい。』と言いますね。自分のこと、すなわち自分の命を大事に出来ない人は生徒たちのことも大事に出来ないですし、守ってあげられないですからね。」

菊地
「自分を大事に・・・菊地ももう少し自分を大事にしていきたいと思います!(笑)」
「では最後に教員を目指す方、現役教員の方へメッセージをお願いします!」

教員を目指している方々へ

理事
「こんなに生きがいのある職業はありません!!あなたの選んだ“教員”という道は正しかったと言えるでしょう。壁にぶつかった時には一人で悩まず、誰かに相談してください。時には生徒に相談するでも良いです。頑張って下さいね。」

教壇に立たれている先生方へ

理事
「教員という自分に慣れてしまわないように!学ぶ姿勢を決して忘れないで下さい。正直教壇に経って年数を重ねている間に必ずスランプが訪れます。その時にこそ原点に返ってみることが大切です。『いつまでも初心の心を忘れずに!!』応援しています。」

湘南学院(2ショット)




ということで節目となる第10回「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」皆さんいかがだったでしょうか。

鈴木先生は全国で講演会も行っているほどの多忙な方ですが、今回快くインタビューにご協力頂きました。
教育の原点は人間関係であるということを強く感じておられる先生です。
頑張っている人は“夢を語り”、努力をしていない人は“愚痴ばかり言っている”という言葉が心に響きました。正直、私の周りも夢を語る人が少ない!!ことに寂しさを感じています。アイティーチャーの学校インタビューを通して、夢を語れる人が一人でも増えることを祈りながら、これからもこの企画を続けていこうと思います!

そして何より今回心打たれた言葉・・・『未だに教育ってなんだろうって常に考えているよ。正直まだ答えが見つからない。考えれば考えるほど分からなくなる。もしかしたら生きていることが教育かもしれないよね。』と先生はおっしゃっていました。現状に満足せず常に先を見ている鈴木先生。今でも考え続けている答えが見つかる日を、私も一緒に迎えられたらと思っています。
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