今回のインタビューでは“目標を見出し、その実現のために何をすべきか”

生徒に『発想・探求』の心を持ってもらうキッカケになれることが何よりのやりがい!だと力強く語る教頭先生へお話を伺うことが出来ました。

城西中学・高等学校タイトル

今回お伺いしたのは、東京都豊島区にある城西大学附属城西中学・高等学校です。

『建学の精神』
-天分の伸長、個性の尊重、自発活動の尊重-

人類愛に根ざした『人間の尊重』、『個性の尊重』、『平和主義』を大切にする教育精神の学園を目指しています。“報恩感謝”を校訓として掲げ子どもたちの“自主・自立”を育成します。

「今できること・やらねばならないこと」に全力で努力する自分の成長は両親をはじめとして周囲の方々からのお世話や、自然の恵みを受けてきたからです。自分の能力を最大限に発揮できるよう日々努力し、社会に出て立派に活躍することが自分を育んでくれた人々や自然界への御礼になる。そして今度は自分が他を支える立場に立つということを教えている言葉です。「今できること・やらねばならないこと」に全力で努力する。このことが校訓“報恩感謝”を実践する精神といえます。

城西 校舎城西中高 段幕


今回インタビューに答えて頂くのは、教頭 田島 清純 先生です。

“ひとつひとつの言葉に重みがある”
信念を持ちしっかりと自分の足で歩いてきた人にしか放つことの出来ない言葉だと思いませんか?田島先生とお話をしていると、言葉を返すことを忘れてしまうほど話に入り込んでいる菊地がいました。そして先生の言葉の一つ一つがずっしりと心に突き刺さり、帰り道は先生の生きた言葉で頭がいっぱいの私でした。
経験を重ねるほど味が出て素敵な人になる!ということを田島先生の背中を見て改めて実感させて頂きました。

それでは第16回「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」ご覧ください!

教員を目指そうとしたきっかけとは

菊地
「本日はあいにくの雨…ですが先生を目の前にして心は晴天な菊地です。本日はよろしくお願いします。ではまず、教員を目指されたキッカケから教えて下さい!」

教頭
「元々は理系志望で将来は設計関係とか研究職を考えていました。ですが塾講師・家庭教師の経験を通して“人に教えることの素晴らしさ”に気付いたんです。その感情が徐々に『学問だけでなく人生についても語れたらもっと楽しいのでは?』と変わり始め、教職課程を取ることにしました。ただ想像以上に大変で途中で辞めてしまおうかと思ったこともありましたけどね。(笑)それと、高校時代の社会科の先生も魅力的で今考えるとその人の影響もあるのかもしれないです。何か色々と語る人ではなかったのですが、自分のことを包み隠さず話してくれることが多くてとても印象に残っています。」

菊地
「楽しさに気付く人が多い中で人に教えることの素晴らしさ!!に気が付いた先生はやはり違いますね~。ますます田島先生のことが知りたくなりました。」

教頭
「もう一つ理由がありまして。私自身、野球が大好きで甲子園を夢見る少年だったんです。ただ現実はそう簡単ではないですよね(汗)。そんな中で考え始めたのが、自分が教員になり『野球部の顧問になって少しでも野球に携われたら幸せだろう』という目標に辿り着いたんです。硬式野球部は既にあったので、一から軟式野球部を立ち上げ顧問を20年以上やらせて頂き、部長職に就くことが決まって退きました。」

菊地
「元々あった硬式ではなく、軟式を立ち上げてしまうあたり田島先生の男気を感じますね~!!かっこ良すぎます!」

初めての教壇での思い出

菊地
「先生、初めて教壇に立たれた時のことを覚えていらっしゃいますか?」

教頭
「学生の頃ですが塾講師や家庭教師をしていたので“教える”ということに少しは慣れていたつもりでいたのですが、いざ教壇に立ってみると全く役に立たず!(笑)度胸もある方だったので大丈夫かと思っていたんですが…今までの経験は活きなかったというのが正直なところです。視点をどこに合わせれば良いのか、板書の仕方など基本的なことが本当に難しく感じました。生徒の雰囲気に飲み込まれていた証拠でしょうね。ということで初回の授業は高校1年生を担当したということ以外全く覚えておりません!(笑)3年経った頃くらいからかな~。『どうにか社会人としてやっていけるかな?』と感じられるようになったのは!とにかく子どもたちからのアドバイスが本当に大きくて、日々成長することが出来たのだと確信していますし感謝の一言です。生徒たちの意見て誰に言われるより的確で心打たれるものなんです。そういう声を聞き逃すことなく真正面から受け止められたら、先生としても人間としても大きくなれると思っています。」

菊地
「生徒さんたちの声に勝るものはない!!教育業界はその一言に尽きますね。」

教員として苦しかったこと

菊地
「では先生、教員になられて一番苦しかったことってなんでしょう?」

教頭
「やはり“辞めざるを得ない生徒”を目の前にした時ですね。理由も本当に様々なので一口には語れませんが『仕方がなかった』と簡単に諦められる事柄ではないので、毎回苦しい思いをしていました。周囲のサポートが本当に大切だということを痛感しています。」

菊地
「先生方のお力だけで乗り越えられる問題ではないですもんね。本当に深い問題だと思います。」

教員生活でのやりがい

菊地
「それでは、先生が感じる“教員のやりがい”とはなんでしょう?!」

教頭
「子どもたちの中で自身が様々なキッカケになれることです。例えば授業で考えてみると、内容を理解させることがゴールではなく生徒たちが“自ら考えそれをさらに広げ発展的になってくれる”ほうが教員としてのやりがいと言えると思います。そして子どもたちの“発想・探求”のキッカケになれることが生きがいと言えますね。」

菊地
「自分が誰かのキッカケになれることって人生の中で一番素敵なことかもしれませんね。」

目指した教員像とは

菊地
「では田島先生が目指していた教員像ってありましたか?」

教頭
「“生徒たちが社会人になってからお礼を言ってもらえる存在”です。当校は卒業後5~10年しても学校に来る生徒が多いんです。これは本当に嬉しい事で、面倒見が良い先生が多い証だと思っています。時間を気にせず子どもたちに向き合うことが出来る人に教員を目指してもらいたいですね。」

菊地
「何十年経ってもお世話になった先生が迎えてくれる。私立学校の魅力の一つですよね。」
「それではここで田島先生のオススメの一冊をご紹介頂きましょう。」

教頭
「『永遠のゼロ 著:百田 直樹』です。戦後70年の意味を考えるのにピッタリな一冊とも言えるでしょう。母からよく特攻隊の話しを聞いていたのですが…。理不尽な選択を強いられ、戦地に送り込まれた人々のことを考えると本当に胸が苦しく考えさせられることが数多くあります。“昔の人達の犠牲があって今の自分達がある”ということを、今を生きる私たちは決して忘れず、そして今の時代を懸命に生きていく必要があると強く感じています。」

菊地
「戦争は決して忘れてはいけない、そして語り継いでいかなくてはいけないものだと私も強く感じております。皆さんもこのインタビューを機に改めて“戦争”について考えて頂けたらと思います。」
「それでは先生、ご自身の流儀をお聞かせください!」 

教頭
「“やらずして物事を語るな!”です。何事も経験していないと語れないですよね。例え失敗したとしても自分が経験しているからこそ、自身の経験が子どもたちを惹き付ける“魅力”に繋がるのだと思います。魅力があるから生徒たちが付いてきてくれる!力尽くで無理矢理なんて絶対に考えないことです。」

菊地
「人に言える立場ですか?という返しを頂かないよう日々自分に厳しくですね!!」

若かりし頃の自身にかける言葉とは

菊地
「先生、若かりし頃のご自身に今会えたとしたらどんな言葉を掛けられますか?」

教頭
「『誇れるものはある?』と聞きますね。ないのであれば見つけなさい!そして太い人間になれ!とも言いたいかな。」

菊地
「誇れるもの…インタビューをご覧の皆さんはありますか?菊地はありますよ!」
「それでは最後に!!“教員を目指す方、現在教壇に立たれている方”へメッセージをお願いします。」

教員を目指している方々へ

教頭
「“知識を生徒に教える”と思っている先生に子どもたちはついてきません。もちろん学力を上げることは大事なことですが、生徒たちの“目的意識”を高めることが一番大切。ヒントを与え生徒自身でそれを何倍にも出来るような力を付けられるような活動を、先生方が考えていく必要があります。ただそのような力は授業中だけでは限界があります。HRの時間等も大いに活用してみて下さい。頑張っていきましょう。」

教壇に立たれている先生方へ

教頭
「その学校に対して自分は役に立っているのかということを考えてみてください。これは生徒にとって自分は役に立っているかという意味でもあります。無気力な姿を子どもたちは簡単に見抜きます。人生のギアチェンジをどこでするのかは自分次第。また何事にも共通して言えますが、“少し慣れてきた頃”というのが一番危険です。そんな時はベテランの先生の背中(勤務態度)を今一度参考にしてみることをオススメします。慣れてくると自分が出来ている気になってしまうことが多いと思いますがそれは大きな勘違い。いつでも全力で頑張って下さいね。」

城西中高


ということで第16回「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」皆さんいかがだったでしょうか。

“田島先生は教員になるべくして生まれてきた方”
今回のインタビューを通し感じたことを表現するのにピッタリなこの一言。こんな風に感じられる先生が世の中にどれだけいらっしゃるでしょうか。
強い信念や熱い気持ちを持って教員になったはずなのに、経験年数を重ねるうちに“慣れ”がそんな気持ちをかき消してしまってはいないでしょうか。

教員を夢見る皆さん、どうして自分は“教員”になりたいのか?先生になってからの目標は?という問いに即答することが出来ますか??
田島先生は常に目標を持ち、挫折を挫折で終わらせない方です。
“先生になることがゴールではない”今回のインタビューで最も伝えたいメッセージが、一人でも多くの方々の心に響いてくれることを祈っています。 

編集
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