今回のインタビューは、民間人校長(現 理事長)として活躍された先生にお話を伺いました。前職の”カメラマン”から、教育業界への転身をされた先生ならではの視点でのお話頂きました。

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今回お伺いしたのは、東京都八王子市にある聖パウロ学園高等学校です。

『建学の精神』 

「他人への思いやりに満ちた人間形成を原点とした教育」です。
建学以来、少人数教育を守り通してきたのは、その精神によるものです。

カリキュラムの中に、華道、茶道、乗馬、海外研修などが多彩に盛り込まれているのも、画一的でなく、本物にふれるさまざまな学習体験を通じて視野を広げ、学問に、自然に、文化に関心を持つこれからの時代にふさわしい知性や感性を身につけた人間を育てたい、との願いがあるからです。

大きな森につつまれた聖パウロ学園には、ゆとりの中で学ぶ理想的な環境があります。
教師たちも惜しみなく情熱を傾けています。真理や正義に常に誠実であること。


聖パウロ学園(学校)


今回インタビューに答えて頂くのは、理事長  高橋 博 先生です。

アイティーチャー菊地が行く!今回は“学校インタビュー初の民間人校長”(現理事長)である高橋理事長に会いに行って来ました。
な、なんと!!高橋理事長は元プロカメラマンだったのです。インタビュー中のお話全て、次の展開が気になる気になる…。気付けば身を乗り出していた菊地です。
『今、人生を決めてしまう・決めつけてしまうのは早過ぎる。』そうですよね?高橋理事長!

それでは第12回「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」ご覧ください!
 

教員を目指そうとしたきっかけとは  

菊地
「先生お忙しいところ本日はお時間を…」

理事長
「本当に私で良いんですか?(笑)」

菊地
「いやいや何をおっしゃいますか!!先生でないとダメです(笑)」
「それでは早速!教員を目指そうと思われたキッカケから教えて下さい。」

理事長
「私は教員ではないんです!実は元カメラマンでして…。当校に来たばかりの時は、理事という立場で席を置いていました。その後校長になり、気がつけば“校長兼理事長”になっていました。昨年度で校長の職は退いたんですけどね。」

菊地
「え〜!!?カメラマンから校長先生になられたんですね。華麗なる転身の理由が気になります!急な教育現場に躊躇されなかったですか?」

理事長
「なかなかいないでしょ?(笑)当時はアイドルやタレントさんはもちろん、雑誌やパンフレットの表紙をよく撮っていました!」
「う〜ん。以前に組織運営の経験もありましたし、なんと言ってもその当時は民間校長が脚光を浴びていたので躊躇は正直なかったです。(笑)あと大学でカメラの授業、いわゆるデザイン系の授業を持ったこともあったので、教育現場が全く知らない世界ということでもなかったですからね。」

菊地
「さすが先生!お強い。組織運営?!本当に手広く様々な事にチャンレンジされていたんですね。」

理事長
「カメラが一番でしたが、アウトドアも大好きでして。キャンプショーやイベントの会社を自分でやっていました!」

菊地
「あら先生!ご自身でアウトドア関連の出版もされているんですね。では今年の夏はキャンプしましょう!楽しみにしています。(笑)」
「では、少しお話を戻しますが・・・校長先生になられたばかりの頃のお話を聞かせて下さい。」

校長に着任してからの日々とは

理事長
「いや〜大変でしたよ。全校生徒数が一クラス分いないくらいの状況で廃校寸前を経験していますからね。私が校長になった年は100人くらいでしたが、それでも少ないよね。とにかく生徒募集からだと思い、工夫をして2年目で270人にくらいまで盛り返しました。」

菊地
「必勝法は?!ズバリ??」

理事長
「正直、宣伝広告にかけられるお金はあまりなかったので・・・改革を試みました!!とにかく“丁寧な学校”を目指しました。周囲から『あの学校に行って良かったね』と言われるのを目標に、当校の立て直しに全力を注ぎましたよ。まず学校という現場にきて一番最初に感じたのが“学校の中での当たり前が世の中の当たり前ではない”ということ。媚びを売るのではなく“良く見えるような丁寧な対応”を常に意識し、学校にいる時には生徒はもちろんのこと保護者の方々も含め、皆が気分良くいてもらえるような心がけをしました。」

菊地
「丁寧な対応…。正直、学校現場に慣れてしまうと忘れがちになってしまうことかもしれないですね。」

理事長
「私自身、学生時代を振り返った時に『あの先生良かったなぁ』と誰一人浮かんでこないんですよね。(笑)なぜだろうと考えた時に感じたのが『誰にでも出来る教育をしているからダメなんだ、生徒を導ける先生にならないと!』と思ったんです。特に高校の3年間は子供から大人になる大切な時期です。もちろん勉強は大切、でもペーパーテストで良い点を取れたら高評価を貰えることって本当に正しいことなのでしょうか。テスト前に頑張って詰め込んだ知識はその場凌ぎになっていないだろうか。どうしても学校は成績評価に目が行きがちですが、それでは勉強が不得意な子は希望を持てなくなりますよね?そうなってしまったら先生の存在する意味ってあるのかなぁ。教科書を教えるだけだったらこの時代、先生なしでも授業は出来ちゃうし15年後くらいには先生なんていらない!なんて生徒に言われちゃうと思いますよ。(笑)」

菊地
「おっしゃる通りです。テストが終わると安堵の表情と一緒に、詰め込んだ知識が少しずつ抜けていっている感じがしますもんね!(笑)」

理事長
「理想はそんなテストを教員側が作らないことなんですけどね。“体験したものは忘れない”というヒントを元にテストを作れるようになることを願っています。皆さん!一応言っておきますが、勉強をしなくていいってわけではないからね!(笑)“勉強が出来る=素晴らしい人”という勘違いはしないように。ということです。」

もし生まれ変わったとするならば

菊地
「ズッシリとくるお言葉です。・・・先生、生まれ変わったら教員になりますか?それともやっぱりカメラマン?」

理事長
「どちらもやらないかな!(笑)外科医・パイロット・F1ドライバー!!せっかく生まれ変わるんだったら新しいことに挑戦したいです!」

菊地
「先生らしい率直なご意見ありがとうございます!(笑)」
「ではここで、高橋先生オススメの一冊をご紹介頂きましょう。」

理事長
「『星の王子さま(著者 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)』です。この作品は子供向けだと思っている人が少なくないと思いますが、実は大人向けなんですよ。“大切なことは目に見えない”というメッセージ性がある作品です。」

菊地
「早速私も読んでみます!続けて先生の流儀も教えて下さい!」

理事長
“優しさ”です。この言葉ってよく耳にすると思いますが、なかなか出来ない!優しさの裏返しは我慢です。でもだんだんと自分が出てきてしまう・・・これが人間なので仕方がない部分もあるんですけどね。本当の意味での“優しさは相手の為に動く”ことだと思っています。」

若かりし頃の自分にかける言葉とは

菊地
「優しさという言葉は実はとても重い言葉なんですよね。もっと大切に使わなければいけないと感じました!!」
「それでは先生、今若かりし頃のご自身に会えたらどんな言葉を掛けられますか?」

理事長
「『もっと勉強せぇ~』ですかね。(笑)」

菊地
「いやいや、優しい言葉も掛けてあげてくださいよ!!(笑)」

理事長
「じゃあ『何事にも一生懸命頑張っているね。』とは言ってあげようかな。(笑)自慢ではないですが“サボる”ということを本当にしたことがないので。」

菊地
「立派なことです!“サボる”ことと“息を抜く”ことが同じことだと思っている方!これは全く違います。このことに気付けるのは“自分に厳しく”いられる人だけだと私は思っています。」
「では、いよいよ最後です。“教員を目指す方、現在教壇に立たれている方”にメッセージをお願いします。」
 
教員を目指している方々へ

理事長
「“意義”のある職業、それが教員です。と同時に鋭い感性が必要となります。厳しいことを言うようですが、『ちょっと勉強が出来る・人に教えることが好き』という気持ちだけでは息が詰まるのが目に見えています。教科書を教えることが教育だと思ったら終わりです。自分を磨き続けて下さい。自分以上のものは教えられないですからね。生徒の可能性を見出だせる先生になれるよう頑張って下さい。」


教壇に立たれている先生方へ

理事長
「自分の知識の切り売りだけではこの先厳しくなります。“ペーパーテストで良い点が取れる子が出来る子”だと思っている人、それは大間違い。教育は人類が背負ってきたものです。『あの先生に出会えて良かった、と一人でも多くの人に言ってもらえること。』生徒はもちろん、保護者の方々にも心からそう感じて頂けるような先生(人間)でいてください。」


聖パウロ




ということで第12回「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」皆さんいかがだったでしょうか。

“天は二物を与えず”という言葉がありますが・・・
そんなことはない!と教えて下さったのが、『そうです高橋先生です!!』

一つのことを極められる人は素敵ですが、多くのことに興味を持ち極めようとする人は最も魅力的な人だと思います。

本当は最後のツーショット写真、“たか橋”カメラマンに撮って頂きたかったのですが・・・
菊地のカメラになってしまったこと未だに悔いております。
いつの日か“キクチ写真集”を作ってもらえるよう、日々女を磨いておくことを誓います!(笑)

編集
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