今回は、文武両道で名高い高校の校長先生に、インタビューを行いました。工夫をする事で、自習学習の精神を養う授業を志してきた先生から、皆様にお届けする言葉を頂きました。

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今回お伺いしたのは、東京都世田谷区にある駒澤大学高等学校です。

『建学の理念』

-「行学一如」-

建学の精神である「行学一如」(ぎょうがくいちにょ)は、諸行事や部活動などを行じることと、教科を中心とする学習を一体のものとして励み、人間として総合的に成長することを意味します。文武両道にもつながるこの精神は、机に向かっての勉強の重要性は勿論のこと、身体と頭脳をともに働かせて行動し、体験で得る経験値や実践力が人を成長させ、生きる原動力となることを説いています。

教科書だけでは養えない資質の向上を目指し、社会でリーダーシップのとれる人材の育成につなげています。

駒澤大学高等学校(校舎写真)

今回インタビューに答えて頂くのは、校長 貫井 洋 先生です。

先生に初めてお会いしたのは昨年の夏・・・汗だくの私に優しく微笑みながら「暑い中大変ですね。ご苦労様。今日はありがとうございます。」と温かく迎えてくれました。
貫井先生に掛けて頂いた言葉の“ちから”は本当に大きく、今までもこれからも働く菊地の“ちから”となっています!!
たった一言の言葉が、相手にとっては一生の励ましのメッセージになる!ということを教えてくれた貫井先生。今年の夏も汗だくでお伺いすると思いますが宜しくお願いします!(笑)

それでは第9回「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」ご覧ください!
 

教員を目指そうとしたきっかけとは  

菊地
「先生お久しぶりです。今日は先生のことを一つでも多く知りたいのでご協力お願いします。それではまず最初に、先生が教員を目指そうと思われたキッカケから教えて下さい!」

校長
「中学、高校時代に出会った先生方の影響が大きいですね。中学の時には生徒会をやっていたのですが、その時広報誌を出す活動もしていました。担当だった社会科の先生が、取材方法や組織作りのことなど丁寧に教えてくれたことを鮮明に覚えています。高校では合唱部の顧問の先生との出会いが印象に残っています。どちらの先生も共通して言えることは“とても熱心に教えてくれた”ということです。」

菊地
「なるほど!当時の先生方が聞いたらとても喜ばれるでしょうね。貫井先生は英語の先生だったとのことですが、英語科を選ばれた決め手とは?」

校長
「小学校高学年から中学卒業まで近所の大学生に英語を教えてもらっていたんです。始めたキッカケは、“英語は中学からスタートの教科だから小学校からやっていれば周りに勝てるかも!”という考えでした。最初は友達も一緒でしたので4人くらいで受けていたんですが・・・気付いたら私一人になっていました。(笑)」

菊地
「素晴らしい!!最後まで貫いた貫井少年カッコいいです。」
「先生、初めて教壇に立たれた時のことを覚えていらっしゃいますか?」

初めての教壇での思い出

校長
「英語の先生として日本語と英語の言葉の違い、いわゆる“構造の違い”を理解してもらうのが大変でした。母国語である日本語が生徒たちの基本なわけで…。私は、英語を理解するには単に日本語の訳をさせるだけでは不十分だと思っているんです。板書も『自分で工夫して書きなさい。』と言って授業終了5分前には必ずノートを集めていました。自分なりにでも良いので、きちんと書いている子にはスタンプを押してあげて生徒に意識付けをさせていました。また授業の際には空欄だらけのプリントを用意し、授業中に生徒たちの理解度をリアルタイムでチェックしていました。」

菊地
「スタンプ効果は期待出来そうですねぇ。実際のところはいかがでしたか?」

校長
「皆頑張ってノートをとっていましたよ。実はスタンプ作戦は、スーパーなどで集めるポイントシステムを参考にしたんです。(笑)なので、もちろんスタンプ数は成績にも反映させていました。ただ授業後から出してきても受け付けない!という厳しいルールもあったのでスタンプ落としをする子もいましたけどね。あと『ペーパーテストで点数を取れればノートの中身は自身の裁量に任せるよ。』とも言っていました。板書をきれいにそのまま写すことよりも自身で分かりやすいまとめ方が出来るようになってもらいたかったんです。いわば“自学自習の精神”を身に付けてくれることが一番のねらいでした。」

菊地
「先生考えましたね~。私もスタンプがあったらもっとノートをしっかり取っていたことでしょう。(笑)」
「では英語が苦手な生徒に対しては、ズバリ先生はどのような指導をされますか?」
 
校長
「以前こんな試みをしたことがあります。“映画から英語を理解する!”セリフの一部を聞かせて字幕との比較研究をしました。生徒たちに字幕と実際のセリフの意味の違いを考えさせたんです。ある程度の長さのシーンを観せて、キーとなる場面からは字幕なしでセリフの意味を考えました。その後キャプションを配り比較するというものです。吹き替え用の映画のセリフを自分たちで考え、発表するといったようなこともしました。英語に親しみを感じられるよう参加型の授業を心がけていましたね。」

菊地
「これこそ創意工夫ですね。こんな楽しい授業であれば英語に対する苦手意識はなくなると思います。では先生、教員になって一番苦しかったことってなんでしょう?」

教員として一番苦しかったこと 

校長
「う~ん…。パッと浮かんでこないなぁ。でもこれだけは言えます。教員を辞めたいと思ったことはありません!」

菊地
「いや~私はその言葉にグッときましたよ。(感動)」

校長
「ただ…私は担任を持った回数が少ないんです。30代の頃から教務をやっていたこともあり、その他にも生徒募集や総務兼担任といった形などが長くて・・・なので周りの先生がいつも羨ましかったのが正直なところです。(笑)」

菊地
「そうだったんですね。貫井先生は校長先生になる前から学校全体を支える柱のような存在だったんですね。」
「それでは先生が感じる教員のやりがいとは何でしょう?」

教員としてのやりがいとは

校長
「生徒たちは大いなる可能性を秘めています。やはりそれを見ていくのが楽しみの一つですし、やりがいと言えると思います。教員は後になって気付かされることも沢山あります。同窓会での出来事だったんですが『まともに何か言ってくれたのは先生だけだったよ!』と言ってくれた卒業生がいたんです。もちろんその当時は『うるさいなぁ。』と思って聞いていたと思いますよ。(笑) でもその時に実感しましたね。とにかく“見逃してはいけない”ということを!教員は言葉一つ、仕草一つ大切にしなきゃいけないと改めて痛感しました。」

菊地
「学生時代の思い出は一生残りますからね。その時に側にいる先生方の影響は何よりも大きいと私も思います。」
「では貫井先生が目指されていた教員像ってありましたか?」

目指した教員像とは

校長
「生徒の成長を見届けることの出来る教員になりたいと思っていました。見届けるって意外と難しいことなんですよね。先生がやってしまってはダメなんです。生徒たちがやらなければ意味がなくなってしまいますから。」
 
菊地
「見届ける、教員にとって最大の目標かもしれないですね。」
「ではここで貫井先生のオススメ本のご紹介をお願いします!」

校長
「『禅と林檎 スティーブ・ジョブズという生き方』です。彼自身の生き方が分かる本なのですが哲学的なことも記されています。“人=心の支え”だということを気付かせてくれる一冊です!」

菊地
「なるほど!では続けて先生の流儀も教えて下さい。」

校長
「“縁起”です。ご縁という意味なのですが、人との結びつきで今の自分があるわけです。自分一人で生きているわけではないということを忘れてはいけません。」

菊地
「・・・ご縁に感謝する気持ち、菊地も絶対に忘れません!!」
「先生、もし今若かりし頃のご自身に会えたらどんな一言をかけられますか?」

校長
「なんでも経験だと思って自分にチャンスがあれば色々な事にチャレンジしなさいよ!ですかね。経験のないことの中に新たな発見がある。またそれらを吸収出来るように間口を広くしておきなさい。と言いたいですね。」

菊地
「いつでもチャレンジすることを恐れるな!ということですね。菊地もどんどんいきたいと思います!(笑)インタビューをご覧の皆さんも一緒にチャレンジしていきましょう。」
「では最後に教員を目指す方、現役教員の方へメッセージをお願いします!」

教員を目指している方々へ

校長
「コミュニケーション力をつけましょう。教員は様々な年代や立場の方と接します。生徒、親御さん、職員・・・ですが残念ながら教員は閉鎖的な世界であるということも事実です。幅広い出会いが必要だと私は感じます。専門的な知識はもちろん必要ですが、後からでも身に付きます。難しいのはコミュニケーション能力。人生経験が活きるのがコミュニケーションを図る時です。頑張って下さい。」

教壇に立たれている先生方へ

校長
「物事に慣れてしまわないように!自分のスタイルを貫くことだけが良いことではありません。そうすると他が見えなくなってしまいます。自分の指導はこれしかない!と思わず常に外の情報を受け入れ、柔軟な思考を持っていて下さい。そして何より、言われたからやるというスタイルはダメです。それでは成長はありませんよ!」

(2015_05_08)駒澤大学高等学校(2ショット)


 


ということで第9回「アイティーチャー菊地が行く!学校インタビュー」皆さんいかがだったでしょうか。

貫井先生は20年以上、放送部の顧問をされていました。民間の研修会に通い続けご自身でアナウンスの仕方から番組作りについて学んだほどの“熱心な先生”なんです!過去には放送部で入賞もされています。部活動のお話をされている先生の様子から、とても充実していた日々が伝わってきました。また今回のインタビューで先生から“智慧”という言葉を教えて頂きました。『智慧を働かせ自分で切り拓いていく。色々な人との出会いで生まれる気持ちが大切』ということです。貫井先生と出会い、菊地の中に生まれた気持ち、これからもずっと大切にさせて頂きます!!
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